幾何学模様ドアの純喫茶(仮)
訪問日:2012年9月25日/再訪:2013年8月5日
ドライブ中、偶然発見した純喫茶。この渋い佇まい、店内も期待出来そうです。
期待通りの店内。照明は暗めでBGMやテレビも無く静かです。さっそくお水を持って来てくれたマスターさんに「素晴らしいお店ですね。こんなに雰囲気の良いお店は滅多にありませんよ。」と言うと、「古いだけだよ。」とニコニコしながらおっしゃっていました。
最近やっと涼しくなってきたのでホットコーヒーを注文。他にお客さんが居なかったこともあり、その後マスターさんも隣のテーブルへ座り、お店を出るまでの1時間近くの間ずっとおしゃべりを楽しみました。
床は色盲検査の模様をイメージしたものなのだそうです。
開業は昭和42年。この近辺では最も古いお店なのだそうです。ちなみに、カウンターの脇にお手洗いがありましたが、所謂ぼっとん便所でした。
「まるで昔の日活映画にでも出てきそうなお店ですね。」と言うと、「そういえば『黒い花びら*』という映画に出演したことがあるよ。」とおっしゃっていました。なんだか凄い経歴をお持ちのマスターさんです。(*水原弘さんが第一回レコード大賞を受賞した同タイトルの曲がサントラになっている事でも有名な映画です。)
レジに吊るされた分厚い硝子の照明。
幾何学模様が入ったガラスドアは当時の価格で8万円。当時のサラリーマンの平均年収に値するとの事です。もの凄い高級なドア、、、。マスターさんは元官僚なのだそうです。世の中の底辺で生き続けている私とは天と地の差(笑。
マスターさんは道楽で経営されており、お客が増えると困るそうなので、店名及び所在地につきましては非公開とさせて頂きます。
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