軽食 & コーヒー ソワレ
訪問日:2013年6月5日
北上市から奥州市へ移動。こちらは水沢区で発見した、喫茶「ソワレ」。ソワレというと京都にある同名の有名な喫茶を真っ先に思い出しますが、こちらのソワレは果たしてどんな喫茶でしょうか。建物は西洋風のお屋敷のような佇まいで、一階が駐車場になっています。(2つ並んだ窓の上にある三角屋根にも窓が1つありますが、この窓には仕掛けがあるので後で説明します。)
階段を上がって二階へ。
店内へ入った瞬間、内装があまりにも素晴らしかったので、カウンターのマスターさんに「素敵なお店ですね!」と、さっそく話しかけると、「古いだけですよ。」と、少々照れくさそうにおっしゃっていました。こちらのお店、開業から35年になるそうです。「そろそろ建替えようと思ってるんですよ。」「えー!このままの方が良いですよ!」
こちらのスペースの天井はガラス(アクリル板?)張りになっており、先ほど触れた三角屋根の窓から外の光りがほのかに差し込むように工夫されています。スゲェ〜。このようなギミックが施された昭和喫茶は初体験です。内装はすべてマスターさんのデザインによるもので、当時、25歳という若さだったそうです。20代半ばでこれほど大人っぽい雰囲気がデザインできるとは驚きです。
ブラケットの灯りも奇麗です。
壁紙も当時のまま。良い意味で、黄ばみ具合が年輪を感じさせます。
このアルマジロ椅子は、私の中でメガヒットだった郡山市の喫茶「ミラノ」と同形同色のようです。
こちらのスペースは壁がアーチ状にくり抜かれ、カウンターの床が高くなっています。
ちらかりがちなカウンターも奇麗に整理整頓されており、気持ちが良いです。ちなみに、マスターさんはお酒を一切飲まないため「昔から純喫茶で通しているんですよ。」との事です。
壁には紅葉の特大写真が張られています。白い椅子&白いテーブルとの絡みも良い感じ。
この後もう少し周辺を探索するつもりでしたが、あまりにも居心地が良いので予定を変更し、たっぷり寛ぐ事にしました。「今日はこれからどこへ行く予定なんですか?」「一関の方で適当に宿を探そうと思ってるんですけど、一関の方ってホテルとかありますかね?」すると、マスターさんが奥から旅行雑誌を持って来てくれて、いろいろ調べてくれました。
内装はテレビのような必要最低限のもの以外、完全に当時の状態を保っています。余計なポスター等も貼られていません(←重要)し、小物類なども含め、時代感を損ねるような物は一切置かれていません。私の場合、タイムスリップ感をいかに味わえるかが一番のポイントなので、こちらの「ソワレ」は私にとって完璧な喫茶です。マスターさんのお人柄や内装のセンスも最上級。
あ〜凄かった。
軽食 & コーヒー ソワレ
岩手県奥州市水沢区吉小路41-2
TEL 0197-25-2971
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