ビラ・ビアンカ
ちょっと東京都の細々したネタが溜まってきちゃったので整理しながらしばらく都内のレポートを続けたいと思います。こちらはヴィンテージマンション好きの間では言わずと知れた神宮前の「ビラ・ビアンカ」。原宿から明治通りを新宿方面へ進むと通り沿いにドーンと建っているので知っている人も多いと思いますが、まだ当ブロクにUPしていなかったので簡単にご紹介します。
ビラ・ビアンカは堀田英二氏による設計で竣工は東京オリンピックが開催された昭和39年。これが昭和30年代のデザインですからね、凄いですよホント。前にも同じような事を言ったかも知れませんけど、昭和40年代や50年代も好きなんですけどね、やっぱり一番モダンなのは昭和30年代ですよ、ええ。昭和30年代っていうとすぐ、ちゃぶ台だとかブリキのおもちゃのような所謂昭和レトロみたいな連想をされがちですけど、自動車にしたってハチマキグロリアや2代目クラウン、デボネアなどなど、シャープでスタイリッシュなものがバンバン登場した時代ですからね。
バルコニーが交互に設けられているため窓が飛び出したような造りになっています。全ての梁が強調されているのも高度経済成長期ならではといった感じですね。マンションの奥に見える時計(写真右上)との絡みもけっこう好きです。
見る角度によって印象が大きく変わります。それと、窓の周りに壁がなく、角までめいいっぱいガラスが張られているところが重要ポイントですよね。
裏側には螺旋階段。
階段の柵はよく見ると手すり子にチェーンが溶接されています。斬新だなー。
ところで、一階部のお店はもう使われていないんですかね?重厚感のある木製のドアはもう開閉できなそうですが。
マンションを囲うブロック塀の透かしも幾何学的でカッコイイです。
ビラ・ビアンカ
東京都渋谷区神宮前2丁目33-12
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