仲見世商店街
春日町レポートの続きですが、「春日町商店街」を更に歩くと、何やら新し目のアーケードが交差していました。見たところ古い商店はなさそうですけど、商店街は一通り歩かないと気が済まないので、念のため歩いてみようと思います。
しばらく歩くと、「仲見世」と書かれた路地が見えてきました。仲見世というと浅草のイメージが強いですが、甲府にもあったんですね。何はともあれ、通り抜けてみましょう。
ゲートの看板がそれほど古くなかったので、さほど期待はしなかったのですが、いざ中へ入ってみると、思った以上に街並みが古くてびっくり。頭上にはブリキの傘がついた蛍光灯が連なっていたり、鉄骨むき出しの屋根に波板が掛かっていたり、かなりの昭和っぷりです。
路地はL字になっているのですが、角に「てんとうむし」というスナック喫茶がありました。廃業してからそれなりの年月が経ってそうな雰囲気ですけど。その脇には現役の居酒屋さんがあります。これらの店舗が入ったこのビルは「仲見世ビル」というらしいですが、上階を見ると、高度経済成長期全開の渋い佇まいですね。このビルの事が気になったのでちょっと調べてみましたところ、竣工は昭和39年だそうで、納得の存在感です。
L字を曲がって見た様子。営業中の店舗もチラホラありますが、シャッター率が高いようです。
反対側の出入り口の様子。というか、どちらかといえばこっちが表口ですね。ちょうどビルの幅に歩道屋根が掛かっていますが、よく見ると、ビル同様にかなり年季が入っています。
ビルの真正面に木が立っているので半分しか写っていませんが、歩道屋根の鉄骨の側面に英字で「NAKAMISE」と書かれています。おそらくこれもビルの竣工時からあるものと思われますが、凄い迫力です。
上階の看板には、読みづらいですが「ミニクラブ ぶりっ娘」と書かれていますね。ぶりっ娘という言葉が流行ったのは、松田聖子さんが売れ出した時期ですから、80年代のお店でしょうね。その下は、一見居酒屋風ですが、よく見ると「お座敷サロン」って書いてあります。
ところで、その上にドアがあるけど、どういう事なんだろう。ちゃんとドアノブまで付いてますけど、外側から握れないですよね。というか、開けたら落ちそうです(汗。
仲見世商店街
山梨県甲府市中央4-3-16
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