佐賀県立図書館
今回の佐賀レポートの最後になりますが、こちらは前回の記事でご紹介した「市村記念体育」と同じ敷地内にある「佐賀県立図書館」。調べによりますと、竣工は高度経済成長期真っ只中の昭和38年だそうで、カクカク張り出した塀が、じつにモダンな佇まいであります。
コンクリートむき出しの壁がイですね。汚れが目立ちますが、個人的には、その方が貫禄があって好きです。張り出した通路の塀や、支柱が「く」の字になっているのがポイントです。
一階部が駐車スペースになっているため、入り口は二階にあるのですが、階段の塀にはご覧の通り、角丸枠の中にタイルが張られたアクセントが付けられています。昭和30年代というと、ちゃぶ台とかホーロー看板とか駄菓子屋みたいな世界観をイメージする人が多いですけどね、銀座の「三愛ビル」や、代々木の「国立競技場」のように、近未来的でスペーシーなデザインは、既に沢山あったという事を強調しておきたいと思います。前にも書きましたけど。
塀の中央が少し絞られているのがポイントですね。
佐賀県立図書館の文字が、手書きの筆記体というところにも、時代を感じます。
アルミ枠のドアも、シンプルでスタイリッシュです。ガラスの中央に入った赤いラインもカッコイイですが、これはデザイン的なものではなく、衝突防止対策ですね。小石が張られた床もイイ感じ。
階段は外観同様にコンクリートむき出しで、重厚感があります。大きな木材を使用した手すりも、当時ならではといった感じで、高級感がありますね。この階段の上に図書室がありますが、読書されている方の邪魔になるので、下へ降ります。
壁にズラッと並んだピラミッド型の照明器具も、カッコイイですね。
窓の向こうには公園があります。という事で、佐賀レポートはこれでおしまいです。
佐賀県立図書館
佐賀県佐賀市城内二丁目1-41
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